Google Meet、Gemini搭載の新機能 「Take notes for me 」をロールアウト

GoogleはGoogle MeetにAIを搭載した新機能 「Take notes for me」を導入した。2024年8月27日のブログ投稿で発表されたこの機能により、参加者は会議中にメモを取るプロセスを処理することで、ディスカッションやプレゼンテーションに十分に集中できるようになる。

当初、グーグルの2023年クラウド・ネクスト・カンファレンスで発表された「Take notes for me」機能は、グーグルのAIリブランドの一環として大いに期待されていた。この機能は現在、Gemini Enterprise、Gemini Education Premium、またはAI Meetings & Messagingアドオンを契約している一部のGoogle Workspace顧客に展開されている。

この機能は、関連するカレンダーイベントに会議のメモを書き起こしたドキュメントを添付することで、社内のすべての組織メンバーがアクセスできるようにする。さらに、この機能を有効にした会議の主催者とすべての参加者に、ドキュメントへのリンクを含む再確認メールが送信されます。これにより、遅れて会議に参加した人でも、「ここまでのまとめ」オプションを使ってすぐに追いつくことができ、職場コミュニケーションのシームレスな統合と継続が促進される。

ただし、この機能を利用できるのは現在のところ英語での会議に限られており、主に欧米のユーザーに限定されている。この制限にもかかわらず、この機能は、従業員がメモを取ることに気を取られることなく、より積極的に会議に参加できるようにすることで、会議のダイナミクスを変革する用意がある。これにより、冗長性を排除し、すべての主要な論点が記録され、会議後に簡単にアクセスできるようになる可能性がある。

Take notes for me “を有効にするには、管理者はGemini AIアドオンの設定でデフォルトで有効になっていることを確認する必要がある。これは、管理コンソールからApps > Google Workspace > Google Meet > Gemini Settingsに移動して行うことができる。管理者によって有効化されると、エンドユーザーはすぐに会議でこの機能を利用し始めることができる。

この機能のロールアウトは2024年9月10日までに完了する予定であり、すべての対象ユーザーが完全に利用できるようになるまでには最大15日かかる。この段階的な展開により、Googleはプラットフォーム全体の安定性と機能性を確保することができる。

Googleの自動書き起こしの導入は、昨年同社のプラットフォームに同等の機能を追加したZoomによる同様の取り組みに続くもので、会議の効率性と生産性を高めるためにデジタル・コミュニケーション・ツールにAIを統合する傾向が強まっていることを示すものだ。